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行こか戻ろかイギリス生活

行こか戻ろかイギリス生活

Angel Munos

Angel Munoz (2006年2月25日)

ヘレスフラメンコフェスティバル2日目。

Villamartaのショーがおわってから、大雨の中タクシー飛ばしてSala la CompanaにAngel Munozのパフォーマンスを観に行く。開演は夜中の12時。

Angelといえば去年の12月、ロンドンでのクリスマス集中コースに教えにきてくれていたのだが、私が間近で見た先生方の中ではスタイル、テクニックとも一番私の好きなタイプで、「さすがにスペインでも一流どころと言われる人は違う」とつくづく尊敬してしまった。これは絶対、この方の踊る姿を拝見しなければ。。と、レッスンで疲れた体を引きずりつつ出かけて来た。

遅い時間のせいもあってか、客の入りは3分の2程度。あんな偉大なダンサーを見逃すとは。。と、ものすごい入れ込み様の私であるが、こういう淋しい公演であるとはちょっと残念。

アフリカ系のボンゴとカホンがソレアのリズムを叩き始める。その後フュージョン系の音楽が。へえ、こんな音楽が好きなんだとちょっと意外な感じがした。

まんを持して、ようやくアンヘル先生登場。スーツのチョッキ姿が上品で素敵。レッスン中に靴でジャージの裾を踏みながら伸ばしている姿とは大違いだ。

最初の曲はファルーカ。お、この出だしは私達がロンドンで習ったのと同じ振り付けねと感動したのも束の間、どんどん高度になって私が知っていた部分は跡形も無く消え去った。
しかし、自分が習ったのと同じ振り付けを先生がステージ上でやると、プロとはいえ、そのテクニックと身体能力の違いを思い知らされる。あそこのステップは知っているはずだけど、切れや体の向き、表現力なんかが格段に違う。ファルーカも後半はフュージョン系で流れるように踊る。

次は、ゲストのギタリストが音量を微妙に調節しながら、感情を込めて弾く。ギターであんなに小さな音から大きな音までボリュームの調節がきくなんて知らなかった。Angel先生の好みか、非常に表情豊かで、その魂の込めすぎが途中でちょっと怖くなった。

2曲目のソレアにスーツで出てきた先生、これまたかっこいい。きゃああぁぁ。
シンガーの歌を浴びながら感情を込めて踊る姿に見とれる。この男性シンガー、キーは高めだが声量があって素晴らしい。やっぱりこの先生、フラメンコダンサーでもカッコいい部類に入るなあとつくづく思う。しかも上品で清潔感があって美しい。芸風も、キレがあってとても綺麗だ。

最後のブレリアではここぞとばかりに、存分にそのリズム感と身体能力の高さを見せつける。キレすぎて気持ちいい。いつも笑っている顔だが、今日は目を大きく見開いていてその顔がまた素敵。はあ。

翌日、このライブを見たクラスメートの何人かと話をしたが、全員が「今まで見た中で最高だった」と口をそろえて言っていた。アンヘル先生、また女性とのハートをキャッチしまくりだ。


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